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#16 備忘録:マキャベリとポーター教授の業界分析

yoshi takeuchi

マキャベリとポーター教授の業界分析

ニッコロ・マキャベリが16世紀に書いた「君主論」を読んでいたら、マイケル・ポーター教授の業界分析につながる一説を見つけました。備忘録としてまとめておきます。

それは、「軍備に関する君主の任務について」に書かれていた次の指摘です。

"君主は、かたときも軍事上の鍛錬を念頭から離してはならないのである。そして平時にあっても、戦時をしのぐ鍛錬を行わなければならない。そうした鍛錬には二つの方法がある。一つは行動によるもの、一つは頭を使ってするものである。さて行動についていえば、それは兵士をうまく組織化し、軍事教練を行わせることはもちろん、それ以外にもつねに猟場に連れ出し、狩猟を通して、困苦に耐えるように鍛えておくことである。またこれによって、それぞれの地形の特徴をつかみ、山の起伏のありさま、渓谷のせばまっている模様、平野の開けているさま、河川や沼沢地の特徴をよく理解しておかなくてはならない。君主はこうしたことがらに最大の考慮をはらわなければならない。
これらの知識は次の二つの意味で有益である。第一に、自分の国をよく知るようになり、そのため、国のそなえについて、より深く理解できるようになる。第二に、それぞれの地形の概念を知り、実地を知り、たとえどんな地方にでかけて類推の必要が生じても、らくに把握できるようになる。その理由は、たとえば、トスカナ地方の丘陵や渓谷や平原、河川、沼などにしても、よその地方とどこか似かよったところがある。だから、ある地方の地形に通じていれば、他の地方のことはたやすく知れるのである。したがって、この知識を欠く君主は、隊長として当然そなえるべき第一の適正を欠くことになる。というのは、この知識が、敵軍を発見し、野営地を決定し、軍隊を前進させ、戦闘隊形を定め、敵城に対して有利な陣をしくことを可能にするからである。
アカイア人の君主ピロポイメンについては、従来、著述家たちによっていろいろの賛辞が呈せされている。ことに彼が、平時においても、戦術のことしか念頭におかなかった点がほめられている。彼は友人たちと野外にでかけたときでも、たびたび立ちどまって、こう友人と論じたという。「かりに敵軍があの丘を占拠しており、われわれがこちらに兵を配しているとすれば、いったい有利なのはどちらであろうか。こちらの陣形を有利に使って、そうしたら敵を迎えうてるだろうか。そこで、われわれが退却をはかるには、どうしたらよいか。また的が退却すれば、われわれはどのように追撃に転ずべきだろうか。」こうして、彼は散歩しながら、ある部隊に起こりうる状況を逐一友人に提起して、友人の意見を聞き、また自説を述べ、いろいろの論拠を積み重ねて時節を強化していった。このように彼はたえず認識を深めていたので、みずから軍隊の指揮をとったとき、どんな偶発的な事件が起こっても、対策の立たなかったことは一度もなかった。
一方、頭を使ってする訓練に関しては、君主は歴史書を読み、それをとおして偉人の残した行動を考察することが必要である。戦争にさいして、偉人たちがどういう指揮をしたかを知り、彼らの勝ち戦や負け戦の原因がどこにあったかを検討しつつ、前者を範とし、後者を避けるようにしなくてはならない。"